当社では新潟県地中熱利用研究会に所属し、新潟県内外のヒートポンプメーカー、地質調査業者、ボアホール施工業者の皆様との連携により、環境に優しい地中熱利用設備の普及促進に取り組んでいます。
床暖房された住宅では、室温20℃ぐらいでも軽装で快適に過ごせる。(北越融雪)
■ 地中熱とは

地表面から10m以上深いところでの地温は四季の気温変化によらず一定であり、年平均気温にほぼ等しくなっており、九州・ 四国地方などの南部では約20℃、北海道では約10℃、東京や大阪では17℃程度、新潟県では13~18℃程度となっています。

地中熱利用技術は夏の外気温より冷たく、冬の外気温より暖かい地中の熱を有効活用することで省エネを図ることを目的としています。
新潟県では縄文時代の遺跡として火焔式土器や竪穴住居跡が発掘されています。これは古来から多くのヒトが定住していたことや、戦乱が少なく平和で文化的な生活を営んでいた証拠だとされています。それも実は大地の蓄えたエネルギーを有効利用するという古代人の知恵だったと考えれば、感慨深いものがありますね。
■ 地中熱の利用による利点
地中熱は再生可能エネルギーの中でも、
- 太陽光や風力と異なり天候や地域に左右されない安定性
- 空気熱利用と異なり大気中に排熱しない
- 省エネルギーでCO2の排出量を削減できる
等のメリットを有し、ヒートアイランド現象の緩和や地球温暖化対策への効果が期待されています。 この地中熱を利用したヒートポンプシステムは、高い省エネルギー性や環境負荷低減効果を有した技術であり、 認知度向上や普及促進を一層図っていく必要があります。
■ 地中熱利用のススメ │ 新潟県地中熱利用研究会
(ここまで出典:新潟県地中熱利用研究会、地中熱利用促進協会)
■ これまでの施工事例
【公共:十日町市立 うえのこども園 床暖房設備ほか】
うえのこども園の園児と先生方
建物概要
システム系統図
- 採熱管:垂直ループ式(架橋ポリエチレン管、80m×6本+100m×2本、合計680m)
- 暖房面積:8室、311m2
【公共:十日町地域消防本部 屋根融雪設備・路面融雪設備】
- 採熱管:垂直ループ式(架橋ポリエチレン管、100m×4本、合計400m)
- 融雪面積:屋根19m2、路面45m2
【戸建:十日町市 H様邸屋根融雪設備】
M型屋根による屋根融雪。熱源は地中熱ヒートポンプを採用し、
単位面積あたりの放熱出力を抑えた設計としました。
- 採熱管:水平ループ式(被覆銅管、290m)
- 融雪面積:屋根73m2