ペレットストーブを見に来られるお客様からよく聞かれる質問に
「これ一台で、全館あったかくなるの?」
というものがあります。
正直に申し上げれば
「断熱性:◎」
「気密性:◎」
「空調方式:第一種機械換気方式」
「ストーブ:全館暖房用」
の全てが整った理想的な住宅であれば、その答えは◎なのですが、
「標準的な性能のお住まい」
に
「一般的なペレットストーブ」
では、なかなか◎にならないのが現実です。
全館暖房を実現するには、温水暖房用ペレットストーブ
「EDILKAMIN IDROSALLY」
がおすすめです。
今回のお客様は新潟県村上市在住でお住まいは築後約20年ほど。
新築時は灯油も安く、37円/リットル時代だったため、灯油ボイラーを熱源にして9ヶ所のパネルヒーターとFF式ストーブで全館暖房を行っていました。
その後、2010年頃に灯油価格がグーッと高騰したのを機に、2階のFFヒーターを小型ペレットストーブに交換こそしたものの
「もっともっと暖房費を節約できないかな?」
「1階にもペレットストーブを設置したいんだよね 」
と、当社取引先の「ペレットマン(山形県小国町)」さんにご相談があったそうです。
これを受けたペレットマンさんから
「せっかくパネルヒーターが沢山ついているから、
これが活かせるIDROSALLYで提案したいんだけど?」
とのお話で現地調査したところ、既存配管は銅管だったので
灯油ボイラー → IDROSALLY
への置換えはOK!…だったのですが、お客様から難しいご要望が(汗)。それが
「昼間はIDROSALLY(ペレット)を使用して、
夜中は灯油ボイラーを低温で運転したい」
「ああしようか、こうしようか」と色々考え…考え…考え…、ようやく
IDROSALLYと既存ボイラーの配管を分岐ヘッダーへ流しても、配管の逆流を防止する為の逆止弁や、既存ボイラーの半密閉型を簡易的に密閉型に改良など、変更計画をした上で施工に向かうことに。
バルブ切り替え無しでそれぞれの熱源を使い分けが可能になり、無事にハイブリッド熱源システムが完成して、試運転となりました!
同じような現場があれば、同様のノウハウで対応可能です。
ちなみにこちらのお宅では、ストーブ前の畳下に床下点検口があるためにフロアプレートは敷かず、後日お客様のほうで取り外し可能な防炎マットを加工して敷いて頂くことになりました。
今回もペレットマン高橋さん、環境サポート円谷さんのご両名には、息ピッタリのコラボ施工で大変お世話になりました!ありがとうございます!
あいにく「IDROSALLY」は惜しまれながらも、メーカーモデルチェンジのため完売となり、今後はNEWモデル「MYRNA」でのご対応となります。
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