■ 北越融雪の融雪設備(温水循環型、無散水式)

当社の融雪は「無散水式融雪設備」と呼ばれ、ボイラーやヒートポンプ、電気ヒーターなどにより発生させた熱エネルギーを屋根や路面に直接加えて雪を融かします。
この温水循環型の特徴は
- お客様のご要望により灯油、ガス、電気、バイオマスなど様々な熱源が組み合わせられること
- 柔軟な設計対応が可能で一日70cmを超えるような大雪にも対応可能なこと
- 数十年という長期間に渡り使用可能で将来熱源機が故障した場合にもその部分だけを交換可能なこと
などが挙げられます。この他当社では
- 板金改修を伴わない露出配管工法
- 燃費低減に効果の高いW型屋根・M型屋根の採用
- 板金屋根だけでなく、瓦屋根・陸屋根などへの設置
- 降雪強度比例式出力制御により燃料費の低減を実現
- 雨樋内への配管で凍結によるせっぴやツララの発現を抑制
- 軒先やダキへの配管密度を高めて効率的な融雪を実現
など様々な施工要領を確立して参りました。


また、機械設備の設計・配管の施工技術を磨くことはもちろん
- 主婦の皆様やご高齢のお客様にもわかりやすい親切丁寧な説明
- 毎年1回の点検訪問体制
- 降雪期無休当番体制でのトラブル受付
などを組み合わせることで、新潟県を中心に戸建住宅から公共建築物まで幅広いお客様のご用命を頂き、その数は3,500件以上にもなりました。
近年では高騰する灯油・ガスに替えて
- 空気熱ヒートポンプ(EHP)
- 地中熱ヒートポンプ(GeoHP)
- バイオマスボイラー
- 水素ボイラー
などとの組み合わせにも挑戦している他、少面積の場合や電力施設などでは電気ヒータを採用することもあります。私たち北越融雪では、これからも地域固有の課題をクリーンかつ低コストで解決できるよう、研究開発を継続します。
■ 消雪パイプ(散水式融雪設備)
新潟県の融雪設備と言えば真っ先に名前が挙がるほど、代名詞的存在になっているのが「消雪パイプ(散水式融雪設備)」です。こちらは地下水をポンプで汲み上げて屋根や路面へ開放し、その熱エネルギーを直接雪に移して融かす方法です。
地下水の持つ熱エネルギーを地表で開放し、雪を融かす消雪パイプ。(wikipedia)
- ランニングコストがポンプ電気代だけで済み、石油価格変動の影響を受けにくい
- 配管設備が比較的安価である
- 地下水の開放利用なので配管が壊れても環境影響が及びにくい
など、地下水が豊富な地域では有効な場合も多いのですが、
消雪のため、屋根に流した地下水が鉄分を含んでいた事例。(北越融雪)
- 地下水位の低い場所では50m、100mと深い井戸を掘る必要があり、場合によっては設置費が高額になることがある
- 地盤沈下の原因になることがあるため、地域によっては採水井戸の掘削ができない規制がかかっている
- 水質によっては錆び水で周囲を汚損したり、配管やノズルの詰まりが発生する
- 毎年2月ごろに訪れる渇水期には思うように汲み上げられなくなることがある
- 当初は順調に水が出ていても、近隣に新たな井戸を設置されると自分の井戸から水が出にくくなることがある
- 経年により井戸内に砂が流入することで水が出にくくなることがあり、井戸洗いなどの大規模メンテナンスが必要になる
…など、残念ながら万能選手という訳にはいきません。そこで当社が長年かけて取り組んできたのが「北越式」とでも言うべき融雪設備なのです。
>屋根融雪
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