雪道でのアクシデント

雪道で対向車がスリップして走行車線にはみ出し、 ヒヤッとした経験は多くの方が持っていると思います。そんな映像の使用許可を頂きましたので、掲載します。

以下、雪道における運転の注意点(JAFホームページより)です。

■ 雪道での運転

1)雪道をノーマルタイヤで走行することは極めて危険なので、スタッドレスタイヤやチェーンを必ず装着する。

2)スリップによるトラブルの危険性があるため、急な車線変更、急ブレーキは厳禁。

3)先行車との車間距離を多めにとる。

4)発進時はアクセルをじわりと踏み込み、ゆっくり発進する。

■ アイスバーンでの運転の注意点

1)アイスバーンは雪道以上に滑るので要注意。

2)昼間に積もった雪が解けたときや、雨が降った後の冷え込みが強くなる夜間や明け方は、一見すると濡れたアスファルト路面のように黒く見えるのに、実は表面が凍りついている路面「ブラックアイスバーン」になる可能性があるため、注意が必要。

3)「ブラックアイスバーン」では滑ることを前提にした慎重な運転(予測運転)が必要。発進、停止、カーブで「急」のつく動作は厳禁。

4)風通しのよい橋の上や陸橋、トンネル出入口付近がもっとも危険。

5)道路脇の道路との境の矢印や反射板のポールを見当に走行する。

いずれも、字を読むだけだと「はいはい、当たり前ですよね」という内容が多いかもしれませんが、「知っている」と「している」では大違いです。

雪道にわだちができてゼブラ柄になっているとき、積雪部はシャーベット状になったり、固く凍結していることが多いので、ここにハンドルを取られて思わぬスリップに至ることも少なくありません。

わだち以外の部分はシャーベット状の雪で滑りやすい状態になっています(路肩に停車して撮影)

くれぐれもスピードを控え、車間距離を取って、「急」のつく操作をしなくて済むような運転を心がけましょう。

配管の膨張にご用心!

平成2年ごろに新築したお客様より「床下で水漏れしている」とのご連絡を頂き、現場へ駆けつけました。すると、壁内に設置してある温水のさや管を伝って床下へ漏水していることが判明。 こちらでは給水・給湯を「さや管ヘッダー工法」で施工してありました。

壁内のヘッダーです

さっそく台所の床下収納へ揚水ポンプを設置して溜まり水を排水すると共に配管を更新して修理完了となりました。

排水中の様子です

今回撤去した配管の写真がこちら。

漏水のあったポリブテン管
わずかに線のようなものが見えます
配管の曲がりなりに力を加えるとパックリと口が開きました

こちらのポリブテン管は施工が簡単で耐熱性に優れ、樹脂管なので腐食に強く衛生的で安心です。また「巻き物」と呼ばれるロール状の荷姿で納品されるほど柔軟性に富んだ配管なのですが、長年のご使用に伴って配管の伸縮疲労が蓄積し、部分的に座屈を生じたのかもしれません。気になったので配管の線膨張率を調べてみました。

管種
線膨張率10℃~50℃、1mあたり膨張長さ
銅管 17.7×10^-6/K 0.7mm
ポリブテン管1.5×10^-4/K6mm
架橋ポリエチレン管 1.4×10^-4/K 5.6mm

配管の固定点から固定点までが4mだったとすると、銅管の場合2.8mm程度の伸びなのですが、ポリブテン管では24mm(2.4cm、約10倍)の伸びになります。軽く、軟らかく、施工しやすく、価格も手ごろな樹脂管ですが、経年による脆化(堅くもろくなること)との影響もあって今回のような事故が起きるようです。

北越融雪では屋根融雪で同様の漏水が起きないよう、温度変化に対する膨張特性に優れた肉厚なまし管を使用しています。どうか安心してご相談ください。


除雪中の事故にご注意ください!

 屋根の雪下ろしや家屋周りなどの除雪作業中の事故が多発しています。
 2022年1月27日までに、新潟県十日町市内において除雪作業による被害は死者3名、重軽傷者17名となっていますが、その多くは屋根やはしごからの落下や除雪機によるものです。
 除雪作業時は、特に次の注意事項をお守りください。

【除雪機械の安全利用】
・機械に詰まった雪を除去するときは、必ずエンジンを停止する。
・安全装置を器具で固定したり、ひもで縛ったりして無効化しない。

【落雪・転落に気を付けて】
・はしごを掛けるときは、倒れないように固定する。
・はしごの昇り降りは慎重に、屋根に移るときは特に注意する。
・ヘルメットを着用し、高所での作業は命綱や安全帯を使用する。

【一人でしない】
・一人での作業は、発見が遅れ重大事故につながりやすい。
・やむを得ず、一人で行う場合でも、事前に家族や隣人に声をかける。
・携帯電話など連絡できるものを持つ。

◎除雪機安全協議会
http://www.jfmma.or.jp/jyoankyo.html

突然の訪問

大橋です。おととい、ショールームで打ち合わせをしていると小千谷市のH様が来社されました。

H様「大橋さん、ご無沙汰していましたね。実はこの写真を見てもらいたいと思って持ってきたんですよ」

と、USBを差し出されます。これまでの経験上、こういう時は大概

「思ったように融けていない。もっと良く融けるようにしてくれ!」

というご苦情である場合が多いものですから、多少顔を引きつらせながら

大橋「かっ、かしこまりました。さっそく拝見させて頂きます!」

と、お預かりしたUSBをパソコンに差し込み、おそるおそるフォルダ内の画像ファイルを展開しました。

それが…こちらです。

車庫前を灯油ボイラで融雪させて頂いています。
車庫間口より左右にゆとりをもって融雪したため、お車の出入りにも窮屈さを感じません。

…あれ?良く融けている。

H様「いやね、あんまりきれいに融けていてうれしいもんだから、他のお客様にも紹介してもらおうと思って持ってきたんですよ」

と、マスクの向こう側で顔をほころばせながらご説明してくださいました。

大橋「ありがとうございますー(泣)!」

こんなお客様とお付き合いさせて頂いている私たちは本当に幸せ者です!

H様、これからもどうかどうかよろしくお願い致します!

【 マニュアル 】 灯油配管のエア抜き手順

降雪期に入ると、融雪装置をご使用中のお客様から「雪が融けておらず、コントローラから『ピー・ピー』と警報が鳴っている」というお電話を頂くことが度々あります。

多くの場合、
(A)連続降雪により灯油が減り、タンクが空になっている
(B)「もう少し降るまで融雪は動かさないでおこう」と灯油配管のコックやバルブを閉めていた
というケースに該当するようです。

ボイラーの中には「電磁ポンプ」という灯油を噴射するための加圧ポンプが内蔵されているのですが(A)タンクが空だったり、(B)コックが閉まっていても、ボイラー始動時には配管内の灯油を一生懸命を吸おうとするため配管内が真空状態になり、灯油を補充したりコックを開いた後も配管内に空気溜まりが生じてうまく着火できない状態になることがあるのです。

ボイラーは着火しようとして火が点かないと「不着火」の警報を出し、当社の融雪コントローラはこの信号を受けて音と光でお客様に異常をお知らせするようになっています。

いったんこの警報が出た場合の対処方法ですが、ボイラー内の「オイルストレーナ」で「エア抜き」作業を行って頂くことになります。

基本的には

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ウエスまたは古新聞

があればできる、簡単な作業です。作業手順は以下の通りですので、お困りの際にご活用ください。

【 除雪 】会社倉庫の雪おろしをしました

降ったりやんだりの十日町です。

会社倉庫の屋根雪が1.5mを超え、今季一度も除雪をしていなかったので5人がかりで雪下ろしをしてもらいました。

南国の方には想像しにくいことなのですが、雪は降り積もってからの時間経過とともにだんだん固くなっていきます。

土木分野では「圧密沈下」「圧密沈降」などと呼ばれるのですが、降ったばかりのときは氷粒子、空気、水が疎な状態で存在するのですが、上から上から新しく雪が降り積もることで下層ほど上部からの圧力(重力)が大きく働き、つぶれながら固くしまってゆくのです。

降りたてで嵩密度(かさみつど)が低いうちは良いのですが、時間がたってガッチリと締まった雪をおろすのにははなかなか骨折りのさぎょうです。

初めのうちこそザクザクと掘り進めたのですが、休憩の時にはクタクタになっていたようです。

屋根軒先から落とした雪は地元土建業者さんにお願いして駐車場の隅に押しやってもらいます。

5人がかりでドサドサ落とした雪は人力ではとても片づけられませんが、大型のホイールローダーにかかればアッという間に削られ、みるみるなくなって行くのでした。


屋根に上がってくれた社員の皆さん、ありがとうございました!

雪下ろしには危険が伴いますので、このサイトをご覧の皆様はくれぐれもなさいませんようにお願いします!

【屋根融雪】イリヤ&エミリヤ・カバコフ 手をたずさえる塔(その2)十日町市 電気ヒーター 2021年施工


好天に恵まれた本日、手をたずさえる塔の融雪状況確認に行ってきました。

雪に覆われた山道をかんじきで一歩一歩踏みしめながらの行軍です。

途中では野ウサギが散歩したと思われる足跡も。

この作品「手をたずさえる塔(イリヤ&エミリヤ・カバコフ)」大地の芸術祭2022を象徴するシンボリックな作品ですので万が一にも頂部のモニュメントが壊れないよう屋上部分を無雪化する必要がありました 。

融雪させて頂いた屋上部分をドローンで確認しましたが、きれいに融けていました。

今シーズンが初めてですが、来年度以降なるべく節約しながら最適な融雪を実現できるよう、経過をみながら維持させて頂きたいと考えています。

【屋根融雪】イリヤ&エミリヤ・カバコフ 手をたずさえる塔(その1)十日町市 電気ヒーター 2021年施工



  • 施工内容:屋根融雪設備工事(電気ヒーター埋設式)
  • 施工年:2021年
  • 施工地:新潟県十日町市松代
  • 発注者:アートフロントギャラリー

2022年に開催予定の「大地の芸術祭」へ向け、イリヤ&エミリア・カバコフ夫妻の新作「手をたずさえる塔」がまつだい農舞台すぐそばに完成しました。

特集 / イリヤ&エミリア・カバコフ
  カバコフの夢は越後妻有でひらく 大地の芸術祭2021

当社では冬季間の積雪からモニュメントを守るため屋上部の融雪設備工事を担当させて頂きました。

今年の夏には長く続いたコロナ禍が終焉し、妻有の里山が大勢の来場者で賑わうことを心より願っております。

(大橋)

2022年となりました。本年も宜しくお願い致します。


謹んで新春のお慶びを申し上げます。 旧年中は一方ならぬご愛顧に預かりましたこと、心より御礼申し上げます。

また、夏~秋ごろからのお問い合わせ殺到により、年明けからの施工となりましたお客様各位には重ねてお詫び申し上げると共に、工程を調整の上で改めてご連絡差し上げますこと何卒ご容赦頂きたくお願い致します。

大晦日から元日にかけては厳しい冷え込みと共にまとまった降雪に見舞われましたが、本日2日は春を思わせる柔らかな日差しにホッと胸をなでおろした方も少なくないことと存じます。

これから春先まではラニーニャ現象の余波により、寒い日が続くことが予想されますので、引き続きご注意下さい。

本年も心新たにエネルギーの利活用を通じて地域の皆様にお役立ちできますよう、社員一同誠心誠意を尽くして参ります。

何卒宜しくお願い申し上げます。

2022年 北越融雪株式会社 代表取締役社長 大橋次郎