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大橋です。

近年は福島・群馬・長野と様々な地域から融雪のご相談を頂くようになりました。

その中でも今回は群馬県みなかみ町の温泉旅館さんでお世話になった事例をインタビュー動画にまとめましたのでご覧ください。

舞台は湯檜曽(ゆびそ)温泉にて「天空の湯 なかや旅館」。

温泉旅館を経営している人なら誰でも一度は
「お風呂の縁からあふれるお湯をただ捨てるんじゃ勿体無いな~」
と思ったことがあるはず。

雪国ではこの排湯(はいとう)を集めて玄関や駐車場、時には屋根の雪対策に使うことも珍しくありません。

ただ今回のなかやさんは屋根の面積も大きく、大雪のときには使える排湯のボリュームにも限りがあるものですから、雪が一番吹き溜まる中庭に面した屋根は社長みずからが危険を顧みず雪おろししていたのだとか。

「若い時ならいざ知らず、この先あと何年これを続けられるだろうか…」

そんな考えがフッと頭をよぎった時、何年か前に勉強会でご一緒した当社のことを思い出して頂き、お声が掛かったのでした。

実際に工事が完了し、初雪を迎えた頃はセンサーが降雪をうまく捉えられず、欲しいタイミングで融雪システムが稼働しないという若干のトラブルもありましたが、センサー持ち出しアームを長いものに交換することで無事解決。

融け具合も上々とご満足いただいています。

「1シーズン終わってみないと燃料代が幾ら掛かったか分からないから、
 本当の評価はそれからだね(笑)」

とちょっぴり厳しいお言葉も頂きましたが(汗)、本当に良い御縁を頂いたと感謝しております。

これからも末永く宜しくお願い致します。

【 電気融雪ネット 】 10年以上お使いのお客様へ

現在ご使用中の電気融雪ネットは、定期的に点検されていますか?

屋根面に固定するだけで簡単に設置可能な電気融雪ネット。

電気融雪ネットの耐用年数はメーカーや設置条件により異なりますが、概ね10年ほど。

劣化が進むと絶縁被覆が剥がれたり、断線して使えなくなっているお宅もあります。

先日、他の業者さんに施工して頂いたお客様からSOSの連絡があり調査に伺うと、ひどい有様に遭遇しました。

分岐コネクタの外装・絶縁被覆が融けています
こちらは発熱線とコネクタが接触していました

経年劣化が原因かと思われますが、リード線と発熱線を結ぶ分岐コネクタの外装・絶縁被覆とも融けてボロボロになっていたり、他方では発熱線とコネクタが直接接触していたためと思われるコネクタの損傷も見受けられました。

雪が降ってから故障に気づいても、残念ながら修理は間に合わないので本当に困りますよね…。

基本的には高所に取り付けられているので確認し辛いのですが、窓から見える場合は特にコネクタが傷んでいないかをご確認下さい。

T字型になっているのがコネクタです

近隣の場合はドローンや作業員目視による点検を承りますし、不良・故障の場合は代替品のご注文、交換工事を承ります。

本格的な降雪の前にぜひ一度ご確認下さい。

「もう、雪おろしやめましたヨー!」父親想いの息子さんと選んだ【屋根融雪】│新潟県十日町市

大河「信濃川」が悠々と流れる新潟県十日町市は、人口約5万人のまちです。

以前は「魚沼産コシヒカリ」や「絹織物」が有名でしたが、近年では里山と現代アートの祭典「大地の芸術祭」にも人気が高まり、例年多くの観光客が訪れます。

十日町市を語るうえで欠かせないのが、同市が「豪雪のまち」だということです。

長野県境の山脈により堰き止められた雪雲は、時として日量1mもの降雪をもたらします。

平年並みでも2mを超える積雪は時として交通網を遮断し、住まいや人々の暮らしを危険に晒すこともあるため、この地域で暮らす人々は古くから「雪との闘い」を余儀なくされてきました。

今回は十日町市のK様のエピソードです。

以前は体力に自信があり、重い荷物を背負って海釣りに出かけるほどでしたが、コロナワクチンの接種後に体調不良となり入院をしてから、息子さんたちに屋根融雪について勧められるようになりました。

K様とその息子さんたちは、様々な方面で業者を調べ、地元十日町市の「北越融雪」に出会いました。

屋根の雪おろしでは、大屋根から小屋根に降ろした雪を再度地面に落として片づける、といった作業を何度も繰り返す手間が大きな負担となっていたため、屋根面で直接雪を融かしてしまうのが最良のやり方だと考えたのです。

実際に1シーズン屋根融雪を使ってみたところ、高所での危険作業がまったく無くなったうえ、肉体的負担が激減しました。

従来は地面に落とした雪を「除雪機」で処理していましたが、雪おろしの負担が減った分、運動不足になることを心配したK様は、「スノーダンプ」を使用して近くの川まで雪を運んで流すことにしました。

結果として今シーズンは除雪機の出番もなく、息子さん達も「お父さん、本当に良かったね」と喜んでくれています。

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■ 北越融雪株式会社

http://www.hokuetsuyusetsu.com/

■ 屋根融雪

http://www.hokuetsuyusetsu.com/wp02/index.php/snowmelting/snowmelting-roof/

■ 融雪総合カタログ

http://www.hokuetsuyusetsu.com/wp02/wp-content/uploads/2023/04/company%20brochure.pdf

雪対策は融雪計画だけにあらず 構造改修も並行した事例 │ 新潟県小千谷市

2021年の晩秋、小千谷市お客様から「路面融雪をしたい」とご相談がありました。さっそく現地調査にお伺いしてみると、大屋根からの雪が自然落下で小屋根に落ち、その雪をさらに人力で道路まで落として排雪する、という構造のお住まいでした。

降ったばかりの新雪は密度0.1t/m3程度とフワフワ、サクサクしていますが、上屋根から小屋根に落ちて積もっている雪は、自然積雪の上に上屋根からの雪がのしかかるため、とても重いうえに固く締まっていきます。

時としてその重さは新雪の5倍近く、0.5t/m3近くになることがあります。

これを人力で雪下ろしするというのが、いかに骨の折れる作業かというのは言うまでもありません。

まして今回ご相談のお客様は会社経営者であり、夜遅く仕事を終えて帰宅するころにはヘトヘトになっておられました。気力体力ともに万全の状態で雪下ろしに臨むのは中々難しいことだったのです。

しかも大屋根→小屋根、小屋根→道路と2段階で落としたガチガチの雪を、地面からの熱エネルギーだけで処理するには、放熱出力を相当大きく設計したとしても、うまく融かし切れない可能性が高かったため、何とか屋根雪は屋根の上で処理できないか、というアプローチで考え始めたのです。

小千谷市で平成の初めごろから開発が進んだ分譲住宅地。
大屋根道路側からの雪が直下の小屋根に落雪し、うず高く積もった雪は再度人力で除雪しなければならない。

そこで当初は「への字」型の大屋根を片流れ屋根に変更し、住宅裏手側に全て落としてしまおうかと考えました。
しかし具体的に建築的な検討を進めていたところ、当初案では落雪した雪が敷地境界を越えて隣地まで飛び出してしまうことが判明し、検討をやり直すことに。

最初に計画した、大屋根を片流れ改修して、全て裏手に落雪させようという計画。

それならば、と第二案として計画し直したのが以下の図面。
「への字」大屋根の道路側を途中から折り曲げるアイデアです。
折り曲げた大屋根と従来人力除雪が必要だった小屋根を融雪改修する計画にしました。

  • 大屋根から背後地への落雪は従来と変わらない
  • 熱エネルギーを加える面積は少ない
  • 小屋根の雪下ろしも道路に落とした後の排雪も心配せずに過ごせる

という成果を期待したものです。

第二案として計画し直した、「への字」大屋根の道路側を途中から折り曲げるアイデア。

うまく行ってくれることを期待して迎えた初めてのシーズン。お客様の使い方がお上手だったこともあり、悩みの種だった小屋根の雪はきれいになくなっていました。

エネルギー価格も、配管資材の価格も高騰し、環境負荷をどれだけ小さくするか、が問われている今日。

「力任せにエネルギーを加えて雪を融かす」というご提案ではなく「いかに永く快適にお客様がこの土地に住み続けられるか」を考えながら、お客様と共に歩んで行きたいと考えています。

【 再エネセミナー 】いつでも、どこでも使える地中熱

小千谷市で「再生可能エネルギー 熱 普及啓発セミナー」に参加しました。

また家庭用での最終エネルギー消費の約半分は熱エネルギーですが、コロナ禍の終息による経済活動の復調と、露ウ戦争による天然ガスの流動性低下により、全世界的にエネルギー価格が高騰しています。

電気は光にも動力にもまた熱にも変換でき、長距離輸送も可能なため、私たちの暮らしにとって必要欠くべからざるエネルギーですが、その多くは熱→動力→電気という順で発電されているため、発電所でのエネルギー変換効率はトップクラスでも約55%と45%は放棄していることになります。

しかも送電時や変電時にも少しずつ損失が生じるので、末端で熱エネルギー利用をする頃には50%を割り込むことも珍しくありません。

一方、一般的な家庭用(灯油・ガス)ポイラーではエネルギー変換効率が低いものでも85%以上、高いものでは潜熱回収技術の利用によって100%超であり、大幅に有利です。

つまり、熱エネルギーは使用するその現場で作るのが有利と考えられますが、近年叫ばれる温暖化抑制の動きから低炭素化(ゼロカーポン)でこれを実現するにはまさに「再生可能エネルギー 熱」をいかにうまく実現するかが決め手といえます。

各業界とも国内を代表する一流の講師ぞろいで大変ためになるセミナーでした。当社でもますます研究を深め、お客様のお役に立てるよう技術を磨いて参ります。

電気の力で高効率融雪 三菱電機 メルスノーワイド

1/27夕刻 退勤時。乾いた雪が降りしきっていましたが、看板前から自販機前までの車3台半は無雪状態です。

雪国の雪対策、というと地下水を散水して雪を融かす「散水融雪」「消雪パイプ」を思い浮かべる方が多いのですが、当社の得意分野は地下水が得にくい所でも施工できる「無散水融雪」です。

かつては灯油やガスを燃焼させるボイラー熱源が圧倒的に多かったのですが、ここ10年ぐらい新勢力として登場したのが電気の力で温水をつくる「ヒートポンプ」による融雪です。

条件が良ければ消費電力1に対して4倍ぐらいのエネルギーで温水を作ってくれるので、環境負荷も小さく、省エネになると言われています。

ただし、高温の温水をつくろうとすると折角の高いエネルギー変換効率が発揮できないことになるため、どちらかといえば屋根融雪よりは路面融雪ででジワジワ融かすことに向いています。

実機によるデモンストレーションをご覧になりたい方は当社国道117号線側駐車場で毎日稼働していますので、気軽にお立ち寄りください。


新潟県の湿り雪

先週末からの寒波は、全国各地に降雪をもたらしました。鉄道・道路をはじめとして交通に支障を来たしたという報道をご覧になった方も多いと思います。

北海道・長野県なども雪の多い地域として知られていますが、それらの地域では「寒くて降る雪」「サラサラのパウダースノー」が多いようです。

新潟県も全国屈指の豪雪地ですが、主に日本列島中央を走る脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)の西側で集中的に湿った雪が降ることが多いのが特徴です。

10年に一度の警報級寒波で十日町市も-7℃の朝を迎えたこの日、日中は一時的に晴れ間も見えて外気温は2℃ほどとなりました。

お昼ごろにはツララも溶け出し、ポタポタと解氷水がしたたり落ちていたかと思いきや、またも雪が降り始めました。

昨晩までの雪は「横殴りの暴風雪」といった様子で軽くサラサラした雪が吹き付けていたのですが、今日の降り方は新潟県らしい「無風でしんしんと降り積もる雪」でした。

こういう降り方で視程(してい、見通しのきく距離)が短くなるほどの密度で降り始めると、一日1mに迫るほどのスピードで積雪が増えることもあります。

新潟県をはじめ日本海側で降る雪の特徴は「さほど寒くなくても降る雪」「ベタッとまとわりつくような湿り雪」が多いようです。

短時間の多量降雪に対応できるよう、北越融雪では
「毎時3cm、1日72㎝の新雪に追いつきながら融かす」
ことを標準的な設計条件として定めています。

これ以上の能力にすることも可能ですが、どんどんオーバースペックになってしまうため、費用対効果のバランスを考えてこのラインとしました。

これ以上も、これ以下も対応可能ですので、個別のご相談についてはどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

最強寒波到来の前兆?

今日の新潟県は放射冷却でキーンと澄み渡った朝に始まり、完熟した蜜柑のような美しい夕焼けで幕を閉じました。

明後日土曜日あたりからは北日本を皮切りに全国各地を次々と寒波が覆う荒れた空模様が続きそうです。

お仕事の方も行楽の方も無理のない計画を立ててお過ごしください。

穏やかな三連休

新成人を迎えられた皆様、おめでとうございます。

雪深い十日町では成人の催しは5月に実施するのですが、今年の陽気ならば一月にも開催できたのではないかと思うほどの穏やかな天候の連休でした。

私の地域では豊作祈願の祭事「鳥追い」と「どんど焼き」のために、子供たちが各家々を回ってしめ縄やお札、書き初めなどを集めて来てくれました。

それを雪原に設けた祭壇に笹竹やワラなどと共に組み上げ、神主さんのご祈祷と共にお焚き上げします。

例年、中央の笹竹はお焚き上げの最中に倒れてしまうのですが、今年は最後までしっかりと残っており、全てきれいに灰になりました。皆様にとっても良い年になりますよう願いたいものです。

【 ご注意ください 】屋根の雪下ろしについて

 ようやく本日から2023年の通常営業が始まりました。本年も宜しくお願い致します。

 年末年始の間、十日町にもそこそこの雪が降り(松之山では2mに達したとか!?)、町が冬らしい雰囲気になってきました。

参考写真:2023年1月の積雪状況

 さて、屋根上の雪が気になりだすと、お客様の中には

「燃料代がもったいないから…」

「まだ体力には自信があるから…」

と、せっかく融雪装置をお持ちにもかかわらず、雪下ろしに挑まれる方がおられます。小さいころから慣れ親しんだ雪、誰よりもよく知っている我が家、とは思いますが、どうかくれぐれも事故にだけはご注意いただきたいと思います。

参考写真:人力による屋根雪下ろし作業

 十日町市から市民に共有された注意喚起のメールを以下にご紹介します。ご参考になれば幸いです。


【除雪機械の安全利用】
・機械に詰まった雪を除去するときは、必ずエンジンを停止する
・安全装置を器具で固定したり、ひもで縛ったりして無効化しない

【落雪・転落に気を付ける】
・ヘルメットを着用し、高所での作業は命綱や安全帯を使用する
・はしごを掛けるときは、倒れないように固定する
・はしごの昇り降りは慎重に、屋根に移るときは特に注意する
・雪庇のある軒下に安易に近づかない

【一人でしない】
・作業はできるだけ複数人で行う。特に、高齢者の単独作業は控える
 (一人での作業は、発見が遅れ重大事故につながりやすい)
・やむを得ず、一人で行う場合でも、事前に家族や隣人に声をかける
・携帯電話など連絡できるものを持つ

【除雪マナーを守る】
・交通の妨げになるため公道(消雪パイプ上)に雪を押し出さない